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OFFICE NO.406
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令和5年8月1日
どうなる健康保険証
7月は、地球上の最も暑い月になったそうで、もはや熱波(heatwaves)というより沸騰(boiling)だと言われ、気温摂氏40度(華氏104度)超えは当たり前。50度(同122度)超えも出ています。
日本でも過去に41.1度を記録した観測地点(2020年・浜松、2018年・熊谷)がありましたが、今後、40度超えが日常になるかも知れません。世界の観測史上、今までの最高気温とされているアメリカ・カリフォルニア州のデスバレー(Death Valley)は、56度だったそうです。当地は今年もかなり暑くなっています。
ここのところ、BIGMOTOR(BM社)による悪質な行為で車体損傷を行い保険請求をされた事件が報道されています。これについて同社の依頼した特別調査委員会(委員長青沼隆之弁護士)による50頁に亘る調査報告書が本年6月26日付けで公表されています。
事件の経緯は、昨年の6月に損保会社3社から自動車修理に関する実態調査がBM社に求められましたが、年内に提出された報告は十分でなかったようで外部調査委員による調査がスタート。今年の1月末に(やっと)この外部の特別委員会が設置され、強制力のない任意の調査(報告書に記載)が行われました。
BM社は、期末負債合計額が200億円を超える会社で会社法上、大会社として少なくとも監査役と会計監査人の選任が義務づけられていたため、監査人1名と会計監査人が選任されていたようですが、取締役会の開催の記録はなかったようです。
この報告書の中の「結語」として「毎年、全社員に配付されている当社の『経営計画書』の冒頭に、大方針として、『義を明らかにして、利を計らず。我々は、お客様との信頼関係を気づいて収益の極大化を図る。」ときさいされています。経済学の原則を都合良く持ってきたかどうか分かりませんが、利益の極大化(肥大化)に力を注いだようです。
また、この報告書の中で、「板金業界ではこれまでにも保険金請求に当たって、過剰な修理や実際に施行した行数以上の請求といったことは、業者の規模にかかわらず常態的に行われてきた」と指摘しています。これ程まで大がかりなものでなくても今後まだ出てくるかも知れません。この際、悪質な業者は退場願うように業界全体で取り組むべきでしょう。
最近の話題の一つにマイナンバーについての問題があります。コンビニエンスストアでマイナンバーカードを使って住民票の写しや印鑑登録証明書を発行しようとしたら、他人の写しが発行されたり、マイナポイントの誤付与や公的年金受取口座の紐付けの誤りが指摘されています。人的なミスはもちろん無い方が良いのですが、発生の可能性はどんな分野にも当然あります。
マイナンバー制度の創設はかなり前で、当時調べた古い資料を取り出してご案内します。また国会での審議も現在、行われていますので、それも見ておくことにします。
マイナンバー制度の創設は、長い議論を経て平成25年5月(法27号)に番号関連4法として成立しました(P5news 285号掲載)。大きな柱は、社会保障分野、税分野に災害対策の分野に亘り、非常に広範囲にわたり、かつ横断的なものとしては先進的な試みとして創設されました。
このマイナンバー(12桁の個人番号)は、平成27年10月以降、「通知カード」として住民票記載所在地の全住民に郵送が開始され、平成28年1月から使われ始めています。
なお、平成27年9月(法65号)には、内容を充実するために一部改正され、その中には、日本年金機構の情報の流出問題が平成27年の6月に発覚し日本年金機構にかかる次の経過措置がとられ、平成29年6月以降に実施されることになり、最初からつまずいたスタートでした。
また税務の分野では、預貯金の付番(どのぐらい進んでいるか分かりませんが)や申告書への記載等に既に利用が進んでいます。
今回問題となっている内容は、マイナンバー(個人番号)ではなく、マイナンバーカードの問題です。特に来年秋に今の健康保険証が廃止されることからマイナンバーカードを持っていない方は、心配だろうと思います。
マイナンバーカードの医療現場での利用は既に始まっていますが、使える範囲はまだ限られているようです。確かに多くの診療所にはマイナンバーカードを読み取るカードリーダーが設置されていますが、余り使われているようには思われません。再診時の月の始めに保険証の確認を求められますが、カードの利用は必要がないからか積極的に求められることはありません。
問題になっている件について国会の最近の審議録をご紹介します。
河野国務大臣 ・・大きく分けて四つの事案が起きておりますが、その中で、コンビニの誤交付、これはシステムのエラーで、ほぼ同時に自治体の中の二か所のコンビニで同じ申請がなされたときに、片方が片方を上書きしてしまうというシステムのエラーでございます。
・・
反対に、マイナンバーカードと保険証のひもづけの誤りは、これは、保険者が替わるとき、あるいは保険者の中でもその資格が変わるときにデータ登録を誤ったものでございますので、これは、マイナンバーカードの普及とは関係のない、保険者での登録のたびに起きる可能性があった、そういうことですから、マイナンバーカードの枚数とは、普及とは余り関係がないと言っていいかと思います。
それから、マイナポイントの誤付与、あるいは公金受取口座のひもづけの誤りに関して申し上げますと、これは確かに申請が、12月末、あるいは今年に入ってのマイナポイントの付与期限の最後に申請数が一気に増えましたが、これは申し訳ないあれですが、J―LISでのマイナンバーカードの発行能力の上限があるものですから、これは申請数が増えても発行枚数は一定以上増やすことができませんので、申請数が増えた分、発行が後ろ倒しに時期がずれるということになっておりまして、発行のところは、ほぼ一定数で推移をいたします。
ですから、申請の集中というよりは、この二つの、マイナポイントと公金受取口座に関しては、ログアウトをしないまま終わらせてしまったというエラーを防ぐことが、本来、マイナポイントではシステムでできておりました。それを、使いにくいということでシステムを外してしまった、そこに起因していると思っておりますので、マイナポイントについては、そのシステムを再導入いたしました。
また、公金受取口座についても、同じようにログアウト忘れを防ぐためのシステム改修を今着手して、6月中にはそのシステムを導入できると思っておりますので、このヒューマンエラーを防ぐためのシステムを入れることができなかった、ここの責任を痛切に感じているところでございます。
(第211国会衆議院「地域性化・こども政策・デジタル社会形成に関する特別委員会厚生労働委員会連合審査会」令和5年6月2日会議録)HPにリンク
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一部省略
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令和5年路線価
国税庁は、7月3日に令和5年分の路線価等を公表しました。早速チェックしたところ、しっかり上がっていました。
都道府県庁所在都市における最高路線価の対前年変動率は、29都市(前年15都市)で上昇し、13都市(同16都市)で横ばい、4都市(同16都市)で下落しています。
所在地 |
令和5年 |
令和4年 |
変動率 |
札幌 |
668万円 |
616 |
108.4 |
仙台 |
347 |
339 |
102.4 |
埼玉 |
475 |
440 |
108.0 |
東京 |
4,272 |
4,224 |
101.1 |
神奈川 |
1,680 |
1,656 |
101.4 |
名古屋 |
1,280 |
1,248 |
102.6 |
大阪 |
1,920 |
1,896 |
101.3 |
* 神奈川は横浜
神奈川県でもかなりの地点で、増加傾向が見られます。
今年も全国の最高路線価は、38年連続の「東京都中央区銀座5丁目銀座中央通り(鳩居堂前)」で、1u当たり4,272万円で、一坪当たり1億4千万円です。
また上昇率が最も大きかったのは「岡山県岡山市北区本町市役所筋」で、9.3%(前年1.4%)164万円(前年150万円)と大幅に上昇しました。
逆に下落幅の大きかったところは、全国で路線価の最も低い鳥取県の「栄町若桜街道通り」で、9万7千円(前年10万円)と3%減少しました。同じ中国地方5県の中で最も路線価の高いところは、広島県の「中区胡町相生通り」で、339万円(前年329万円)で、鳥取はその3%に満たない路線価となっています。この様な歪な差は余り良い傾向とは言えません。
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編集後記 関東地方の梅雨は、6月8日(ごろ)始まり、7月22日(ごろ)までの45日間(6週と3日)でした。概ね平年並みです。これからもっと長い長い夏になります。7月の高温を超えないという保証はありません。水分補給を心がけて熱中症に気を付けましょう。
編集発行
株式会社プランニングファイブ
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