P5 NEWS

      SHONAN TAX OFFICE NO.376  
 




 

令和3年2月1日

 

変異株(Variant
 

 昨年の2月号は、中国・武漢からの特別機による邦人帰国者の感染と、マスクをして外出しましょうという話をしましたが、もう1年が経過しました。

 

 それ以後、急激に感染が拡大し、今年の1月7日から再度、1か月間の緊急事態宣言(以下「宣言」といいます)が出されました。一方で昨年4月7日の最初の宣言の時と今回は大分違うような感じがします。

 

 宣言が出された地域も限定的で、今回の外出自粛や休業要請は、前回のイベント開催や映画館などの商業施設の休業要請とくらべるとかなり限定されています。

 

 在宅勤務の要請も,通勤の実情をみると目に見えた差は感じられないようです。特に大きいのは、学校は閉鎖されていないことでしょうか。これはかなり大きい違いです。子供の将来を考えると,諸外国でも自宅学習には、色々な面で躊躇するようです。

 

 もう一つは、今回は日常的に休業要請やイベントの中止要請が出されていない色々なスポーツ報道を目にします。これは無観客が多いとはいえ、普段と変わらない感じを受けます。お正月の恒例の箱根駅伝は、制限された実施とはいえ,目に見えるものは、普段と変わかわらず密集して走っている画。そのせいかどうか分かりませんが、こちらでは早朝のジョギングをしている方の半分はマスクをしていません。

 

 さて、ここに掲載しております税務以外の情報の多くは、主に外国のニュース(同時通訳で放送されている英国BBC、シンガポールCNNなどのワールドニュースを主に参考にしています。同時通訳といっても、前もって原稿がで来ていると思われる様なものも少なくありませんが)によっています。

 

 昨年のP5news12月(374)号に掲載したアストラゼネカなどのワクチンの値段などの情報も英国BBCの11月24日に報道されたものです。その後ワクチンの値段について、日本で報道されたものとは相違していますが、世界中に発信された情報を使っています。 

 

     (連載)我が国PCR検査数

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

     (連載)我が国と世界の感染者数の推移(WHO)

        紙面の都合で,郵送した物では掲載しておりません。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


2月の税務・総務予定


税務)
*固定資産税(都市計画税)の4期分の納付  通常月末(3/1)
*税理士記念日      23日(火)
*贈与税の申告・納付      2月1日(月)〜3月15日(月)
*所得税の申告・納付      2月16日(火)〜3月15日(月)
 振替納税選択の振替日 4月19日
(月)
*個人消費税の申告・納付           3月31日(水)まで
 振替納税選択の振替日 4月23日(金)


 昨年は、上記所得税等の申告期限は、4月16日まで一律延長されました。今後延長の可能性もあります。
 

(総務他)
*令和3年度経営計画の策定
*4月新卒者入社前研修
*人事評価
*ウオームビズ 昨年11月1日〜3月末
 

(緊急事態宣言)
*1月8日(金)〜2月7日(日)・・首都圏の1都3県(14日より大阪・京都など7府県が追加された)

 

 

 

最近の外国の報道には,ワクチンの接種の話題と変異株(variant)の話題が多くなっています。EUのワクチン・ナショナリズムの傾向は、異常ないほどで,少しでも早く自国の感染症を抑え込まないとすぐに批判に晒されるからかも知れません。保存しやすいアストラゼネカのワクチン供給がEUで当初の予定より少ないといって訴えるとまで加熱しています。

 

 また、よく出てくるのが、ワクチンの接種状況の報道で、接種が進んでいる国の人口100人当たりの接種者は,1月29日の報道では次のようになっていました(括弧内1/18報道)。

 

 イスラエル(ISRAEL)・・49.1(25),

 

 アラブ首長国(UAK)・・ 27.9(18),

 

 英国(UK)・・ 11.3(6),

 

 アメリカ(US)・・7.1(3.7),

 

 イタリア(ITALY)・・2.6(1.8),

 

 ドイツ(GERMAN)・・2.4,

 

 フランス(FRANCE)・・1.7 です。

 

 これによるとイスラエルは人口の半分の接種が終わっています。また10日間でワクチン接種がかなり進んでいることが分かります。

 

 また、変異株の問題について、NIAID(米国アレルギー・感染症研究)所長のファウチ(Fauci)博士が、バイデン政権の誕生時にホワイトハイスで次のようなブリーフィングを行っていました。同時通訳の内容ですので、その点は考慮してください。(Fauci briefing)で検索すると多くの情報が出てきます)

 

「状況を変えなくてはいけません。良いニュースもありますが慎重になるべきです。実際に患者が減っているという事態はまだこないでしょう。・・全く同じことを1年ほど前に言っていました。・・その時ニューヨーク市で患者は急増していました。そして既に患者数というのは対策に対して遅れが出るので例えば何か感染が拡大したときには、2週間後に出て、そしてその2週間後に死者数となると言うことで,対策と相反する数字が出てくるかも知れませんが、そのことは覚悟して下さい。感染者は減っても実際には死者は増えるということもあります。・・もう一つ申し上げたいのは、・・この変異ウイルスについてです。イギリスの変異ウイルス、これは今20州以上で確認されました。それから南アフリカ、ブラジルでも変異ウイルスが確認されています。そしてコロナウイルスのようなウイルスというのは常に変異します。そして変異は・・・だいたいですね、ウイルスの機能事態はそれ程変わらないわけで、しかし時にはこの変異はですね、複数起こってインパクトがあることがあります。これまで分かっていることに関して、・・これまでにという言葉を使うのは慎重に対応すべきです。深刻に受け止めるべきだからです。がしかしイギリスの同僚から聞いた話によると、イギリスの変異ウイルス、これは感染力が高いと言うことです。通常の2倍ということですね。ま、最初のオリジナルなウイルスに対してです。南アフリカのもの、これは少し違います。・・」

 

 興味深い内容が続きますが長くなりますのでこれぐらいにして、勝手に要約しますと・・患者数・死亡者はこれからも増える・必ず変異はする・イギリスのものは(聞いた話では)感染力は高いらしい・南ア、ブラジルのもいのはチョット違いワクチンが効かないことも・・です。

 

 ついでに1月27日の中国のニュースから(中国国内のニュースは,同じ調子の内容が少なくありません。中国については今まで香港TVBが純粋・国内のものより分かったのですが、最近はシンガポールの内容の方が多くなっています。)・・25日のオンラインでの世界経済フォーラムの習近平国家主席の「人類の進む道を照らす」と題する演説の内容です。

 

 「この一年間、新型コロナウイルスが世界中で猛威を振るい、公衆衛生が深刻な脅威にさらされ、世界経済は衰退し、人類は史上まれに見る多くの危機を経験した・・しかし厳しい冬も春の訪れを阻むことはできず、闇夜も夜明けの光を覆い隠すことはできないと信じています。人類は必ず新型コロナウイルスに打ち勝ち、災いとの戦いを経て成長進歩し蘇ることは可能です。・・イデオロギー的偏見を捨て、平和共存、互恵ウインウインの道を進むべきである。各国の歴史、文化、社会制度は異なっても人の優劣はつけられない。重要なのは自国の国情に合っているか、国民から支持されているか、政治的に安定し社会が進歩し生活が改善されているか、人類の進歩に貢献できているかである。多様性なくして人類の文明はない。・・」

 

 そしてバイデン政権に対して今までのことを教訓にしてほしいとし、

 

「・・過去の数年間、トランプ政権は根本的な間違いを犯しました。中国を戦略的な競争相手、ひいては脅威と見なしていました。この様な見方の基づいて内政干渉、中国の利益に損失をもたらすといった一連の間違った行動をとり、両国関係に国交を樹立して以来、異常な緊張状態をもたらしました。これは両国人民の根本的な利益にも合致しないものです。アメリカの新政権ではトランプ政権の教訓をくみ取り、・・中国並びに両国関係を捉え、積極的かつ建設的な対中政策をとり、中国と同じ方向に向いて進み、協力に力を入れて対立をコントロールして両国関係を再び健全かつ安定した発展のレールに戻すよう期待する・・」と。

 

 これで思い出したのは、この病気が人から人への感染だと訴えて逮捕・拘束され、その後、感染し昨年の2月7日に亡くなった医師の李文亮さんの報道された次の言葉です。

 

「健全な社会の声は一つであってはならない」(健康的社会不?只有一?声音)と。

 

省略

 

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(http://www.shonantax.jp/)

 

 

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在宅勤務費用
 

 外出自粛要請の長期化により、在宅勤務の方も少なくないようです。その時に会社が個人のスマホの通信料や、自宅の電気代を負担した場合に、給料と同じに課税されるのかという問題があります。

 

 国税庁は1月に在宅勤務に係る費用負担等に関するFAQ(源泉所得税関係)(7問)を公表しました。

 

 消耗品のような事務用品については、領収書で清算されるものは課税されませんが、“月5千円の中でやってくれ”と言って清算されず,渡切りで支給されるものは,当然ですが給与と同じに課税されます。このFAQで、面白い計算方法がありますので、概略をご紹介します。

 

【問4】従業員が負担した通信費について、在宅勤務に要した部分を支給する場合、業務のために使用した部分はどのように計算すればよいですか。

 

【答】通話料については、通話明細書等で業務のための通話に係る料金が確認できるものは,その部分を支給すれば課税されません。問題は、仕事上の通話料をどう計上したら良いか分からないときに、次の算式で計算したものを支給しても良いとされています。

 

  基本料金  × 在宅勤務日数 ×  1 *

 +通信料等    該当月の日数   2

 

* この1/2は、次のように算出されたものだとしています。自宅の電気料金の計算においても1/2にしています。

 

 上記算式の「1/2」については、1日の内、睡眠時間を除いた時間の全てにおいて均等に基本使用料や通信料が生じていると仮定し、次のとおり算出しています。(利用の濃淡は考慮していません)

 

 @ 1日:24 時間

 

 A 平均睡眠時間:8時間

(「平成28 年社会生活基本調査」(総務省統計局)で示されている7時間40 分を切上げ)

 

 B 法定労働時間:8時間

 

 C 1日の内、睡眠時間を除いた時間に占める労  働時間の割合

 

 B÷(@−A)= 8時間/(24時間−8時間)  = 1/2

 

(例)従業員が9月に在宅勤務を20 日間行い、1か月に基本使用料や通信料1万円を負担した場合の業務のために使用した部分の計算方法。

 

10,000 円 × 20 日(在宅勤務日数) ×  1

        30 日(9月の日数)     2

 

 = 3,334 円(1円未満切り上げ)

 

省略

 


編集後記 首都圏などの緊急事態宣言は、3月までに延長されそうです。そのため所得税等の申告期限・納付期限も延長されるかも知れません。2月は例年、税理士による無料相談がお近くの会場で開催されていましたが,それも中止になりました。今月号は思いつきで書いているウチに税務の内容が少なくなってしましました。ワクチン接種が始まるまでもう少し頑張りましょう。
           編集発行 株式会社プランニングファイブ