P5 通 信
NO.85
平成8年10月1日

赤い羽根

赤い羽根の共同募金が始まったのは、昭和22年(1947)の敗戦直後からで、毎年10月1日から1ヶ月間行われています。
始まりは、当時戦災孤児たちの世話をしていたフラナガン神父の勧めで佐賀県と福岡県で実施されたようです。この運動に日本赤十字社が行っていた募金活動と合流して、全国的な「国民助け合い共同募金運動」に発展しました。敗戦後の焼け跡の中で、国民の多くがこの募金運動に参加しました。
その後、各県単位に共同募金委員会が組織され、昭和25年から社会福祉の赤い羽根募金と、赤十字の白い羽根募金運動(五月)と別々に行うことになったそうです。
今も、胸につけられた「赤い羽根」の輝きは変わるところはありませんが、町内会で廻ってくる共同募金の募集や街々で共同募金の募集を呼びかける中学生の声も長い年月を経て、赤や青など原色の溢れる都会の中で当時の色とどこか違ってきているのかも知れません。
厚手の上着の胸に赤い羽根をつける季節になりますと、山々の木々も赤いコートを羽織ったようになり、秋の行楽シーズンがスタートします。秋の紅葉した景色を眺めるのは、この時期にしかできませんので、行楽地は多くの人で賑わいます。事務所主催の旅行も、今月行ければ良かったのですが、残念ながら来月にずれ込んでしまいました。紅葉も深まっているかも知れませんが、菊酒でも飲みながら楽しみたいと思っております。多くの皆様の参加をお願いいたします。
詳細は【P5corner】で・・・・

10月の税金予定
個人住民税の納付 通常31
地価税の申告期限 31

今月1日より、いよいよ生命保険と損害保険の相互参入が始まります。わが国の保険料収入は、年間生保が31兆円損保が7兆円もあり、保険業業界は、それは大きな市場です。その中で生保の営業社員が、自動車保険や火災保険を売ったり、損保の代理店が終身保険や養老保険を売る時代になりました。
商品やサービスも多様化して損害保険や生命保険をセットした保険が売り出されますます複雑になります。税務・経理上でもそれぞれの商品によって取り扱いが異なりますので、購入される場合は、販売員にその旨良くお尋ね下さい。それに基づいて処理を行わせていただきます。
保険の話が出たついでに、ホールインワン保険について少しふれてみます。腕に自慢のゴルファーでは、このホールインワン保険に加入されている場合が少なくないと思います。一度運良く?ホールインワンを決めますと、その後が大変です。記念品は作らなければならないは、コンペに参加した仲間に一席設けて飲食させるは、その出費たるや大変なものです。ゴルフをやらない者にとっては何という無駄なことだと思うのですが、なぜか人の喜びにつけ込んだこんな慣習に目を付けて出てきたのがこの「ホールインワン保険」です。ホールインワンを達成してこの保険が下りますと、この中からせっせと出費するのですが、よく考えてみるとこの保険も立派な所得になり、確定申告の対象になります。でも記念品や飲食に使ってしまって何も残っていないといっても、それは所得の計算では考慮されません。この保険金は一時所得とされ、それが収入金額となり、これから掛け金を控除します。その残額に特別控除額50万円を控除します。総所得金額を計算する場合には、この金額の2分の1した金額を他の所得と総合します。 式で表すと、
(保険金額−保険料掛金−50万円)
=一時所得の金額
他の所得+一時所得の金額×1/2
=総所得金額 となります。

消費税の改正につきましては、以前より何度も、この通信でお知らせしたり、中江事務所主催の消費税の研修会を開催させて頂いたきました。
消費税の税率アップ(3%→5%)につきましては、凍結しようとする案も出ており、不透明な面も未だありますが、まず5%になると思って準備しておくべきです。
9月3日付けの新聞紙上で、「仕入れ控除厳格に・・、消費税の簡易記載認めず・・、事業者の負担増加・・」などショッキングな内容が掲載されていたのを覚えていらっしゃる方も少なくないと思います。
これは、消費税の計算に当たっての日々の帳簿記載の方法について、請求書で判るものについてもその内容と重複して、帳簿にも厳格に記載しなければならないというものでした。
これは、何度もお知らせして恐縮ですが、来年4月から事務負担を大幅に増加させるとした改正によっています。すなわち、今まで帳簿の保存か請求書等の保存かのいずれかで良かったものが、これからは両方必要とされます。「何だそんなのだったら今までやっているよ」といわれる事業者もあるかも知れませんが、本当にそうですか?請求書等とは、発行者の氏名・名称、取引の年月日、その内容、金額とそれに受け取ったこちらの事業所名が書かれているものでなければなりません。相手に発行する場合にもこの点を良く気をつけて下さい。
それから、もっとややこしくなるのは、帳簿の記載です。今まで請求書がとってあるから、そちらを見ればちゃんと判るから、概略した記載の仕方をしている方が多かったと思います。これは基本的には認められません。
帳簿に記載しなければならない内容は、@相手方の氏名・名称、A取引の年月日、B取引の内容、C金額です。
記載してみましょう。
10月1日、山田商事株式会社、
応接セット 15万円
商品券 3万円
この中で、いくつか問題があります。
相手の氏名名称ですが、上の場合に「山田商事」としたり「税理士中江博行事務所」を「中江事務所」と記載した場合でも認められるかですが、法律の文言だけから判断すれば、正確に記入する必要があります。この新聞報道があった後で国税庁の消費税課という部門から質疑応答のようなものが出されました。公務員が勝手に決めたものとした形式をとって、法的なものではありません、ひとまずこの様に扱うとしたものです。それによりますと、「山田商事」などの略称が記載されている場合でもフルネームの記載された取引先名簿によって明確にすることができるとか、正確な名称ではなく「セブンイレブン大手町店」と記載した場合でも電話番号が明らかにされていれば良いといっています。
また取引の内容についての記載方法では、例えば筆箱1個360円、ボールペン1ダース410円、消しゴム3個180円と記載しておかないといけないかということですが、文房具等でもいいと書かれていました。請求書等と同じ内容を帳簿に書き写す必然性は何もないと思います。むしろ、請求書を見ても帳簿を見てもその個々の内容が不明なことこそが問題となると思います。文房具としか判らなく一体どんなものを購入したのか何かを見れば判るとする方がはるかに大事なことだと思っています。実際に実務がどう動くか判らなければ、消費税法のような変な法律ができてしまいます。

P 5 Corner

11月研修旅行のご内容

(株)P5では、経営計画策定、保険・不動産等の
資産運用業務を行っております。

11月9日〜10日

に開催する研修旅行についてお知ら せいたします。
@ 旅行の日程
11/9(土)
茅ヶ崎駅前(8:30AM)→(大型バス)→竜ヶ岩洞・龍潭寺→浜名湖グリーンファーム→弁天島温泉(泊)
11/10(日)
弁天島温泉→新居関所→日本平・久能山東照宮→ 清水(昼食)→三保松原 →中井PA→茅ヶ崎駅(17:30)
A 宿泊ホテル
ホテル白砂亭(TEL053-592-0050)
B 会費
お一人 3万円(税込み)
C 募集人員 20名程度
今回、初めての方も是非ご参加下さい。楽しい旅行にしたいと思っております。参加していただける方は、中江事務所に電話をお願いします。
1、今月のパソコン・ワープロ教室は、
10月15日(火) PM2:00〜4:00
です。初めての方もどうぞ・・
2、今月の無料税務・経営相談は、
15日(火) AM9:00〜10:30 です。
ともに前もって連絡ください。
3、パソコン通信P5−NET
パソコン通信P5NETは、
(0467)−59−1599
で、24時間運用しております。
事務所より……

編集後記
恒例、値上げの秋がやってきました。電気、ガス等のほか、忘れてなら
ないのが、厚生年金保険料です。ますます、給料袋が軽くなりそうです。
又、行楽の秋でもありますね。全行程デラックスバス!?ですから、快適
な旅がお楽しみいただけると思います。ご参加お待ちしております。
インターネットでのメールは、p5@jsn.justnet.or.jp にお願いします。
編集発行 株式会社プランニングファイブ


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Last Updated: 2/OCT/96