P5 NEWS
      
SHONAN TAX OFFICE  NO.186
 
平成17年3月1日
確定申告
 
 民営化の議論の根底にあるのは、民間に出来ることは、民間に委せようと言うことはあるかも知れませんが、民間企業ならば通用しないことがまかり通ってしまうということも少なくありません。ですから民間企業並みの経営感覚(これを一般には“常識”と言っています)があれば、民営化で大騒ぎすることはないわけです。ところが、過去の歴史は他に方法はなく、そして十分とは言えませんがそれがささやかな一歩だと教えています。
 税務行政も不可解なところが多々あります。確定申告時期だけのことではありませんが、どうも理解に苦しむのが、税務署では、自分の署以外の納付書は頑なに出そうとしません。納付(納付書だけの問題ですが)は、原則として納税地の所轄税務署にすることになっています。
 何らかの理由で**署の納付書が無く、近くの税務署に、**署名の入っていない納付書を入手し、金融機関で納付しようとしても、そのような納付書は渡せないと突っぱねられます。
 税理士会でも過去何年も、税務署名の入っていない納付書も各署に備えて欲しいと要望してきましたが、それに対する返事は、手書きで税務署名を書かれると一括納入事務を行う日銀のコンピューターでエラーが出るからだと、訳のわからない解答が帰ってきます。住所・氏名も手書きなら、納付税額も手書き。でも税務署名だけは印字が必要だと。最近では、イヤイヤ?打ち出しています。そのまま貰えれば、お互いに時間を無駄にしなくて済むのに。
 ある県税事務所の話。申告書の送付と一緒に、返信用封筒に、納付書を入れて貰うように依頼をしました。ところが相手が忘れてしまい納付書が送付されてきません。担当部署に連絡したところ、FAXで納付書を送るから、それで納付して欲しいと解答がありました。これはチョット無理があり、金融機関で納付を断られましたが、少なくとも意欲は感じられます。
 

3月の税務・総務予定
(税務)
*所得税・贈与税の確定申告・納付期限      15日
*個人消費税の確定申告・納付期限        31日

(総務他)
*新年度給与算定
*ホワイトデー対策
 
 
 ある人が、滞納した税金を払おうと、約束手形を2年分用意して、税務署の徴収・管理部門を訪れました。対応に出た担当官は、1年以内に完納するような手形と返済計画を出してくれと、持参した手形を返して寄こしました。その人、努力の甲斐もなく、6ヶ月後に不渡りをだし、今は行方不明。ハッピーエンドの話ではなく申し訳ありませんが、民間だったらひとまず受け取って、返済予定と手形の差し替えを求めませんか。少なくとも何ヶ月分の手形は期日で落ちたはずです。その人の税金は、国民みんなの債権(財産)です。一番ポイントになる部分、やはり民営化すべきなのかも・・
 今の厚生労働省という中央官庁。昔の厚生省と労働省が一緒になったところです。しきりに叩かれている社会保険庁は、旧厚生省。最近では何でもかんでも批判材料にされて、どうかと思いますが、そのせいか少しは対応が良くなったと。民間では当たり前というのでしょうが。
 旧労働省には労働保険関係があります。その組織も、人がいないのか動きません。事業所の所在地が変更して同じ管内に変更届を出す場合でも、郵送では受け付けず持って来いと。今は同じ省内でよく似ています。
 少し前に、「労働保険の民間開放の検討」を、内閣府の総合規制改革会議(宮内議長)で打ち出されました。
 内容をお話ししますと、労災認定の基準は国が決めたうえで、民間保険会社が労災保険を運営することを求める方針を検討しようとするモノです。
 坂口厚労相は「(民営化を)受け入れるつもりはない(2003.12.9)」と、
 宮内議長は「“労災保険及び雇用保険事業の民間開放の促進”については、現在も厚生労働省との協議を継続中である。労災保険の民間開放の検討については、厚生労働省は“『可能性の検討』でも合意できない”との回答であり、我々としては「今後の課題」に整理する方向しか残されていないかと思う(2003.12.16)」と。
 議論のネックは民間開放することはセーフティーネットが弱まるとしたもので身内を中心に反対意見が多く頓挫しています。薬害で苦しんでいる人たちからは、役所に“セーフティーネット”なんて言って貰いたくないと思っているかも知れません。
 
 愚にもつかないことを書いていたら、本題(税金)に入るスペースが、無くなってきてしまいました。
 ところで、今、所得税の確定申告の追い込みにかかっています。申告の内容は、年金や退職者給与の確定申告のように通常簡単なモノから、前年の居住用の繰越欠損金に今年度の土地と株式の譲渡が入り組んでコンピューターも言うことを聞いてくれ無いようなものまで色々です。数年前に新様式になった申告書の一表、二表、三表、四表に株と不動産の譲渡明細までつくと一体どこにどう書くのか。最後は、この数字が所得になり、この数字が繰り越すと理屈で記入するしか方法がありません。
 簡単な申告でも、チョチョイのチョイというわけにはいきません。まずコンピュータに登録します。コンピュータですと計算間違いがなくなることと、汚い字で書くより少しは見た目が良いこと、記録が残ることなど確かに便利です。但し単純なミスも発生します。最初の登録を誤ると、そのまま計算してしまいます。寡婦控除、これはなかなか興味深い控除で、寡夫控除と比べると明確に男女不平等な規定。妻も死別したか、離婚かで要件が違います(再婚したらばダメですが・・・)。大きなお世話だと思いますが、死別は優しく、離婚は厳しい制度になっていて、税は、夫は死んだ方が良いと。
 ある時、コンピュータは、寡婦控除を計算しています。土地を売ったので、所得がかなりあるのにおかしいなと思いました。
 扶養家族がいると死別・離婚いずれでもいくら所得があってもOKですが、扶養家族が居なければ死別だけで、かつ、500万円の所得制限(給与収入ですと年間700万円弱ぐらい)がついています。最初に扶養家族有りで登録してしていました。通常の所得でしたら問題なかったのですが、急激に所得が増えた場合に間違いとなってしまいます。
 コンピューターで計算をし、それを打ち出してチェックします。その後、送られてきた申告書に打ち出し(時代遅れのOCR用紙のため)、控えをコピーします。それから所轄税務署に持って行きます。これも、最寄りの税務署で良いと思うのですが・・
 それから事務所の控えをコピーし、お客様の分は表紙をつけて、お預かりした書類と一緒に返却します。事務所控えは、できるだけ早めに再度チェックします。何時チェックしたかの日付を書き、必要な書類と申告時のメモをつけてファイルしておきます。
 作成した申告書については相当古い申告書もとってありますし、継続して依頼されている方については最初の分から保存しています。必要ならばご自身の過去の申告書控えを差し上げます。チェックしていますので、チョット汚いですが・・・
省略
SHONAN TAX OFFICE
(http://www.shonantax.com/)

 




 
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B 会社の名称、住所、内容、電話、FAX、地図などの掲載して良いものを決めて下さい。
C 写真も数枚は入れられます。
 無料ですので、申し訳ございませんが、2〜3頁までとさせて頂いております。
 今確定申告時期で少し遅れていますが、数日で出来るようにしておきます。
メールアドレスもご希望が有れば発行します。
 

省略

 


    

 編集後記  
 最近よくマスクを掛けている人を見受けます。風邪か花粉症でしょうか。
今年の花粉はかなり強烈なようで、予防でマスクをしている人も多いようです。どうぞ気をつけて下さい。昨年から申告は早めに行おうと努力しています。ギリギリでは税務判断に間違いがおきやすくなり、早めの利点は少なくありません。今年の確定申告もかなり早くから資料を貰い助かっています。ただ一つ問題は事務所の確定申告。手つかず。あーあーどうしよう。
     編集発行 株式会社プランニングファイブ p5@p-five.com